平成24年11月より、当院の外来患者様のお薬は「院外処方せん」の対応に変わりました。院外処方せんは、全国の保険調剤薬局でお薬の受け取りが可能です。 処方は、必ず院内の薬剤師が処方を確認後、発行を行っています。
院外処方せんの有効期限は、通常処方日を含めて4日(土日・祝日も含みます)です。 有効期限を過ぎると処方せんが無効になり、原則再度受診していただく事になります。ご注意ください。
一包化のご希望、ジェネリック医薬品への対応も可能ですので、ご相談ください。
ご入院中の患者様のお薬は、全て院内の薬剤師が調剤を行っています。
処方箋が発行されたら、薬剤師が必ず処方を確認し、用法・用量、お薬の飲み合わせによる副作用の有無等、細心の注意を払いながら調剤を行っています。
調剤されたお薬は、必ず別の薬剤師が監査を行い、患者様が安心して服用できる様努めています。
注射薬につきましても、同様に調剤業務を行っています。
また、ご入院時に持参されたお薬も、薬剤師が全て内容をチェックし、医師・看護師と情報を共有することにより、スムーズに準備し安全かつ効果的に治療を行えるよう努力しています。
当院では、外来・入院患者様の抗がん剤の無菌調製を行っています。抗がん剤は、患者様の病名・現在の状態により医師が処方を決定します。
処方せんが発行されますと、まずは患者様の病名、投与量・投与時間等様々な確認を行います。投与当日は無菌の状態を保つ機器の中で、細心の注意を払いながら調製しています。
また医師や看護師と連携を取り、患者様が少しでも安心して注射を受けてもらえる様、一同心がけています。
当院では、入院患者様のお部屋にお伺いし、処方されているお薬についての指導を行っています。
患者様のベッドサイドで、現在お飲みの薬・途中で変更になった薬・インスリン等の注射薬・喘息や狭心症の貼り薬等、患者様が薬の内容を理解し忘れる事なく服用(使用)できるお手伝いができればと思っています(自己血糖測定の必要な方へは、機器の使用方法も指導しています)。
又、現在お薬で副作用等が出ていないか、患者様が気にしている事を医師や看護師等と相談し、患者様お一人お一人にあったお薬内容・投与方法等を検討します。
退院の際にも、退院後の患者様がお薬の服用(使用)に困る事のない様心掛けています。
外来の患者様に対しましても、インスリンや血糖測定器、吸入薬等、特殊な薬剤を初めてお使いの際、お一人お一人へ説明を行っています。お困りの事等ありましたら、些細な事でも遠慮なくご相談ください。
近年薬学教育は6年制になり、薬剤師になる為には5回生で「11週間にわたる長期実務実習」を必ず受ける事になりました。
現場の基本的知識・技能・態度を修得する事で、卒業後に「質の高い薬剤師を育成する」事を目的としており、当院でも実習生の受け入れを行っています。
学生の実習とはいえ、現場で実務実習を受けるには、大学で実践的な勉強・実習を行い、試験に合格しなければなりません。
現場での経験は大学での勉強とは違う中身の濃いものになり、学生も実習で大きく成長していくのが分かります。薬剤師の育成にご協力をお願いします。
一人一人の患者様に対し、関係する専門職が集まってチームとしてケアにあたる事を「チーム医療」といいます。
現在、当院では種々のチーム医療がありますが、薬剤部は患者様に近い業務としてはICT(感染制御チーム)・NST(栄養サポートチーム)・褥瘡委員会・医療安全委員会等に参加しています。
担当者は定期的に他職種の人と病棟を回り(回診)、院内が患者様にとって安全かつ安心して医療を受けられる環境になる様心がけています。また、回診の中で必要とされる事を薬剤師の立場から提案し、患者様が一日でも早く良くなる様努めています。医師・看護師を始めとする他職種との関係も良好で、患者様のために日々情報交換を行っています。
又、外部の勉強会にも積極的に参加し、最新の情報を学び業務に生かしています。
医薬品を情報面から管理するのがDI(Drug Information)業務です。
情報は、厚生労働省・製薬会社からの情報や、様々な文献等の情報から得られます。
当院では、多くの情報の中から適正で必要なものをまとめ、医療従事者向けにDIニュースを発行しています。
又各部署より薬に関する質問があれば、製薬会社に問い合わせる等対応を行い、得られた情報は、薬剤部内の他必要とされる部署にフィードバックしています。
その他、入院された方や外来より依頼を受けた患者様のお薬の確認や、院内の医薬品集の発行、患者様向けパンフレットの取り寄せなどを行っています。